はぎのまち 田島内科医院 TAJIMA NAIKA CLINIC

© 2025 TAJIMA NAIKA CLINIC

クリニックブログ

BLOG

ブログ

不眠症治療薬「ボルズィ®(成分名ボルノレキサント)」のご紹介

ボルズィはベルソムラ、デエビゴ、クービビックに続き4剤目のオレキシン受容体拮抗薬です。
2025年8月に承認され、同年11月発売されました。(2026年4月記載時、市販後1年未満なので14日分処方しかできません。)

オレキシン受容体拮抗薬は不眠症治療薬の一つで、覚醒に関与するオレキシン受容体(OX1R/OX2R)への結合阻害により自然な睡眠を促します。

大正製薬が日本で開発、生産している純国産の薬剤です。

ボルズィの特徴は、
他の3剤に比べて最高血中濃度到達時間(Tmax)が非常に短い(Tmax=0.5時間)ため早く効く点
そして半減期(T1/2)が短い(T1/2=2.13時間)ことから翌朝への持ち越しが少ない点です。

持ち越しが少ないことから自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に関して、
「慎重に判断」と、他の睡眠薬よりも条件が緩和されていることが挙げられます(他の睡眠薬は「従事不可」)。
ただし眠気等があらわれた場合は「従事不可」となります。

睡眠薬を服用した後に、翌日に薬が残ると困る方には、ボルズィは良い選択肢の一つかと思います。

一方で中途覚醒がある場合は、半減期がもう少し長いクービビック(T1/2=6.6時間)の方が良いかもしれません。

★あらためてこんな方はいませんか?
不眠症で車などの運転に従事されている方、不眠症だが翌朝早めに起きる必要がある方

そのような方がおりましたら、ぜひ田島内科医院にご相談いただけますと幸いです。

(注意点)

・用法用量:1日1回5mgを就寝直前に内服。症状により適宜増減、最大1日1回10mg。

・副作用:傾眠(3%以上)、悪夢(1~3%)等

・薬物相互作用:CYP3A4を強く阻害する薬剤(イトラコナゾールなど)との併用は禁忌。中等度のCYP3A4阻害薬との併用時は2.5mg/日に減量する。

・食直後の服用は入眠効果の発現が遅くなる(Tmaxが1時間遅延)恐れがあるため避ける。

・Child-Pugh分類Cの重度肝機能障害には禁忌。

一覧に戻る